仕事の付き合いで最近飲み会三昧。あれ?なんだか足の指が痛くて腫れている・・・そんな体の異変に気がついた方必見!
働き盛りのお酒を好む人に多い病気「痛風」について調べてみました。
痛風の原因は?ビールのプリン体が良くないって本当?
「痛風」ってどんな病気か知っていますか?痛風は、血液中の尿酸値が高い状態(高尿酸値症)で足の指や足首、膝に起こる急性の関節炎です。40代の男性に多い病気で最近では若年化の傾向がみられます。
痛風の症状は発作前に前兆があります。足の指が「チクチク」「圧迫感」「熱っぽい」などを自覚してから6~12時間後に激烈な痛み・腫れ・発赤・熱感を伴います。
どのくらいの程度かというと、「骨折した!!!」と錯覚してしまうような激痛らしいです。凄い痛みですよね・・。
24時間以内にピークを迎え3~4日には少しずつ改善、7~10日で自然に治まります。自然に治まるからといっても放置は絶対にいけません。放置すると、発作を繰り返しだんだん症状が憎悪していきます。
慢性の関節炎・関節軟骨の欠損・関節の変形や機能障害、痛風結節が耳にも出来ることがあり、時に破れてしまい皮膚潰瘍を生じます。この他に、尿路結石・腎障害・虚血性心疾患が起きることもあります。
では、この「痛風」の原因は何でしょう。ある程度の体質(遺伝性)が関与しています。しかし、アルコール(特にビール)や甘い飲み物などが大きな原因になります。
典型的な「痛風体質」の人は、活動的な男性でアルコールやお肉を好む習慣のある人に多い病気です。つまり!「飲み会大好きのお肉大好きおじさん」はかなり注意が必要ということですね。
よく、「プリン体offのビール飲んでるから大丈夫!」なんてゆるいこと言ってる人もいますがそれは大間違いです。
ビールのおつまみでモツの味噌煮込みやレバー、召し上がっていませんか?このおつまみがなんとプリン体を多く含む食材だったのです。
そして、ビールをたくさん飲むともちろんトイレに行きたくなりますよね?お水を飲んでいるのとは違いますので、アルコールを飲めば尿酸の「生産増加」と「尿酸の排泄力の低下」につながり、尿酸値上昇を引き起こしてしまうというわけです。
痛風の治療法は?病院では何科に受診すればいいの?
痛風の治療方法はどんなものがあるのでしょうか?発作時は「とにかく痛い」ので、まずはお薬で炎症を抑えます。
痛みや腫れが消えるまでお薬の服用を続け、炎症が完全に治まってから血液中の尿酸値を下げるお薬を服用し始めます。
炎症が治まってもなお尿酸値が高い場合、この治療を怠るとまた痛風を起こす危険があります。
*尿酸値を急激に下げてしまうと、痛風発作を引き起こしてしまうリスクがありますのでお薬の服用は少量から始め、血液検査をしながら3~6ヶ月かけてお薬の量を調整していきます。
*痛風発作を繰り返す場合は痛みの兆候があった時点で発作を抑える効果のあるお薬を服用することもあります。
「痛風かな」と思った場合は、まず総合内科にいきましょう。総合内科を受診すると、血液検査をしてくれますのでそこで「血清尿酸値」の測定を行います。
なぜ「総合内科」かというと痛風に似た症状が起きる病気が他にもあるので他の科にもすぐに受診できるように総合内科のある大きな病院を選んだほうが早い処置が出来ます。
痛風に良い食事で痛風予防をしましょう!
さて、痛風がいかに食事によって大きな影響があることがわかりましたね。痛風にならないようにするためには、どのような食事が好ましいのでしょうか。
「痛風=プリン体」と思う人も多いかもしれませんが、それ以上に気をつけなければならないこと。それは「肥満」です。
自分の標準体重を知ることから始めましょう。
「身長(m)×身長(m)×22」
で自分の健康的に過ごすために適した体重「標準体重」を知ることができます。
例:身長175cmの場合
67.375キロ=(1.75×1.75)×22
となります。
しかし、無理なダイエットをして体重を標準体重にするのではなく、バランスよく1日3食食べることが大切です。
<控えめにしたほうが良い食材>
エビ・レバー・魚卵・干物・アルコール
<積極的に摂ると良い食材>
水・海藻・野菜・きのこ・芋・大豆製品

まとめ
・40代、アルコール好きの人は気をつけて!
・痛みは絶対に我慢や放置しない
・食生活を見直して健康な体になろう
飲み会の時期。暴飲暴食で体は一気に悲鳴を上げてしまうことがあります。体の危険信号に早めに気づいて、飲み会を楽しめるようにしましょう!