待望のご妊娠、おめでとうございます!妊娠すると女性の体はいろんな変化とともに体調も良いときと悪いときがあり、妊娠したことが辛いと感じてしまうこともあります。今回はその中でも「妊婦さんの胃痛」について調べてみました。
妊婦の胃痛の原因とは?

妊娠初期(4週~15週)に起きる胃痛の原因と症状
主に「つわり」によるものです。これによって妊娠に気がつく人のいます。個人差があり、ひどい胃痛を感じたり、むかつき・嘔吐を繰り返して食事も取れない人もいます。
ひどい人は入院をすることもありますので、無理をしないほうが良いです。
<原因>
ホルモンバランスの変化が原因で妊娠して、大量に分泌されるプロゲステロンが胃腸の働きを弱めてしまうため、消化不良を起こしやすくなってしまうのが原因です。
<症状>
胃痛・胃の不快感・むかつき
また、妊娠により気持ちが不安定になったりでストレスは普段よりも感じてしまうようになります。自律神経が乱れ、胃粘液分泌の減少・胃酸過多が起こり胃痛になることがあります。
妊娠中期(16週~21週)から妊娠後期(22週~36週)に起きる胃痛の原因と症状
妊娠初期のつわりがおさまる人や続く人さまざまです。また、後期になってつわりの症状に苦しめられる人もいます。
<症状>
胃痛・胸焼け・吐き気・げっぷなど
*妊娠後期は赤ちゃんが大きくなることで子宮が胃を圧迫し、胃の動きが鈍って消化不良になったり胃酸が逆流しやすくなったりします。
胃酸が逆流した場合、粘膜が焼けるような痛みを感じることもあります。
<症状>
胃痛・胸焼け・食欲不振
妊娠中期からお腹の赤ちゃんが急成長することが多く、特に背の小さなお母さん(150cm未満)の場合はお腹の縦の長さが背の高いお母さんよりも短いため、胃痛や胸焼けを起こすことが多いです。
妊娠初期後期の胃痛の対処法
妊婦の胃痛の原因はわかってもホルモンバランスや胃への圧迫を改善することは出来ません。ただ、食事や生活に気をつけてみるだけで胃への負担を減らしできるだけ症状を和らげ悪化を防ぐことは出来ます。1. よく噛んで食べましょう
よく噛むことで、唾液の分泌が増え消化が良くなります。噛むことで満腹中枢が刺激さ れ食べすぎてしまうことを防ぐので、体重管理をしなければならない妊婦さんにはオス スメの方法です。「1口20回!」を目安に噛む癖をつけてみましょう。
2. 少しずつ何度かに分けて食べてみましょう
妊娠中は胃酸過多になりやすいので、一度にたくさん食べてしまうと胃痛や胸焼けを悪 化させてしまいます。特に、妊娠初期はつわりで動けなくなってしまう場合もありますので手軽に食べられる「小さめのおにぎり」を作っておくと良いですね。
3. 空腹をさけましょう
胃がからっぽだと胃酸が増え、胃の粘膜を痛めてしまいます。少しでもよいので、お腹の中に食べ物を入れておくと良いでしょう。さっぱりとしたゼリーは比較的つわりのときでも食べやすい食べ物で妊婦さんの常備食べ物として人気がありオススメですよ。
4. 香辛料・刺激物をさけましょう
胃の働きが悪くなっている妊娠中。そんなときに胃酸の分泌を促す刺激物を摂取することは禁物です。
5. 胃に負担をかけない物を食べましょう
キャベツなどの緑色野菜に多く含まれるビタミンU。この成分が胃酸の分泌を抑えてくれます。胃薬の名前の由来にもなっているほど、キャベツの効果は絶大です。食物繊維も豊富でさっぱりとクセのない野菜で年中価格の変化がさほど大きくない野菜なのでオススメです。
アロエヨーグルトは、ヨーグルトの乳酸菌が便秘予防・アロエの胃もたれの緩和効果でとても良い組み合わせですよ。
梅干のクエン酸も胃によく、酸味がつわりの時期でも食べやすい食べ物なのでおかゆにのせて食べると消化に良い食べ物としてオススメです。
6. 消化の悪いものをさけましょう
妊婦さんがなぜか食べたくて仕方がないというファーストフード。食べたくなるのですが、そのときの衝動で食べると後で後悔しますよ。
7. ガムを噛みましょう
噛むことで唾液の分泌が増えて消化が良くなります。妊娠中はカロリーも気にしなくてはなりませんが、妊娠中は虫歯にもなりやすいのでノンシュガーガムがオススメです。 妊娠でお口に中がねばつきやすいのでミント系がオススメです。
8. 右側を下にして横になりましょう
けっして「牛になる」なんてことはありません。食後30分をおいてから右側を下にすることによって消化をしやすくします。
つわり時の胃痛の対処法
つわりって吐くだけではなく個人差はありますが胃痛もあるんですよね。ご自分でやってみたり、ご主人にもつわりの対処方法を知ってもらい協力しながら乗り越えましょう!<つわり時の胃痛対処法>
○長時間胃を空っぽにしない
○刺激をさける
○温める
○リラックス
*一番効果がある対処方法は「無理しない」ことです。
小さなおにぎりを作っておいていつでも食べられるようにしておいたり、柑橘系のゼリーならさっぱりと口にできて消化も良いです。

授乳中の胃痛の対処法
授乳中は赤ちゃんにおっぱいをあげることでかなりお腹が空いてしまいます。筆者自身、あまりの空腹に耐えられずに「一緒にご飯しようね~」とおにぎりやパンを食べながら授乳するなんてこと日常茶飯事でした。筆者は空腹により胃痛を感じていた授乳時期ですが、お母さんになかには、なれない育児と不規則な生活で胃痛を起こしてしまうお母さんもいます。
授乳時期はお母さんが口にしたもの全てがおっぱいのなかに含まれていますので「胃が痛いだけだから市販の胃薬で済ませよう」なんてせずに病院で授乳していることを伝えて授乳時期でも服用できるお薬を服用しましょう。
妊婦の胃痛の原因と対処法とは?つわりや授乳中の胃痛も治す方法 まとめ
・食生活を見直し、胃への負担を減らす・つわりでの胃痛や授乳期の胃痛についてご主人にも知ってもらいましょう。
・一番効果がある対処方法は「無理しない」
妊娠・出産・育児とお母さんになることって想像以上に大変なことです。ご主人が出来る範囲でサポートしてあげることが一番の緩和方法になりますので協力して大変な時期を乗り越えましょう!
お大事になさって下さい!