痔をあなどることなかれ

今では身近になった痔ですが、場所が場所なだけに、なかなか病院に行けずに、1人で痔の痛みや出血に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
市販されている痔の薬にも良いものがありますが、自分の痔の種類に合ったものを使わないと効き目はありません。
痔でお悩みの方は勇気を出して病院に行き、専門医の診察を受けましょう!
痔の種類と症状
痔の種類には大きく分けて3つあります。1.痔核(いぼ痔)2.痔ろう3.裂肛(切れ痔)の3つです。
痔核には内痔核と外痔核があります。
一般的には「いぼ痔」と呼ばれ、内痔核を指すそうです。
内痔核は痛みはほとんどないのが特徴ですが、「内痔核」の症状としては、排便時に痛みのない鮮血の出血があります。
ひどくなると排便の度に出血が伴います。
そして、内痔核が露出して、指で戻さないといけなくなります。
「外痔核」の症状としては、「血栓性外痔核」と呼ばれる症状があります。
トイレでの排便で強くいきんだ後や 椅子に座るなど、長時間同じ姿勢を続けた後などにお尻が痛くなり、肛門の周囲に血豆ができます。
「痔ろう」の症状としては、肛門の脇に痛いしこりができ、触れると痛みが伴います。
そのしこりの中には膿が溜まっていて、その膿を出すと痛みは和らぎます。
「裂肛」の症状として、文字通り肛門が裂けて出血します。
便秘で硬くなった便を排便する時によくなります。
軽い裂傷であれば自然治癒で治りますので、さほど心配はないようです。
痔の最新治療「ジオン注射(ALTA療法)」
痔疾患の中でも、最も多いのが内痔核だそうです。ひどい痔の治療ですと、痔の手術がありますが、「痛い」「入院しなければならない」のイメージがありますが、最近の痔の治療では、ジオン注射(ALTA療法) という注射が普及してきました。ジオン注射は、ジオンの有効成分である「Aluminum Pstassium Sulfate Hydrate Tannic Acid」の略称を使い、「ALTA療法」とも呼ばれます。
ジオンの主成分は、硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸という成分です。
痔核に直接、ジオンを注射して収縮させる治療方法です。
早い方ですと、翌日に効果が出て、痔核の症状が改善されるそうです。
ひと月もあれば、 内痔核のほとんどが収縮するとのことです。
このジオン注射(ALTA療法)は局所麻酔だけで済み、外来での治療が可能です。
よって、入院の必要はないのです。
従来の痔の手術ですと、約2週間の入院が余儀なくされましたが、外来治療の30分ほどで済みます。
しかし、残念なことに従来の手術と比べると簡易になった分、再発率が高いそうです。
あと、このジオン注射(ALTA療法)は内痔核 だけに適応されます。
痔の治療の基本

痔の治療の基本としては、規則正しい生活習慣と無理のない排便です。
アルコールと辛いものなどの刺激物は痔の治療の妨げになります。
また、いきまないと排便できないのも痔核をうっ血させ、大きくさせます。
無理のない自然な排便が理想です。
病気は早期発見、早期治療が一番です!
気になることがあれば、お医者様に相談しましょう!