年々日差しの強さを感じる今日このごろですが、暑い夏、海や山でのレジャーで日焼けされた方も多いのではないでしょうか?日焼けで赤くなってヒリヒリしたりしていませんか?程度は軽くてもそれは立派な火傷です。
今回ご紹介するお話はあくまでも程度が軽い火傷のお話です。料理中、お風呂、ストーブ、アイロン・・・。家にあるものでも実は簡単に火傷してしまう、それを意外と人って忘れているんだという自分の経験からです。
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火傷の対処法はとにかくすぐに冷やすこと
私が火傷してしまったのは集金関係の人が来ている時にお金を出してこようとした時のことです。反射式のストーブの上にやかんを置いていて、急いで動いていたらやかんの口に服の袖が引っ掛かってそのままひっくり返してしまいました。
とにかくお金は払わなければいけないのでお金は払い、悪い場所でやかんをひっくり返してしまったのでそちらの始末に必死でした。
その時に限って家族も出かけていて私一人でした。フローリングでもないところですから、水気を取っておかないと大変なことになりますから、その後始末をした後にやかんの湯を被った足がどうなっていたかというと、ブヨブヨに水ぶくれになっていました。
何分随分と前なので写真などは有りませんが、まあ、やっぱり・・・という状態です。
当時学生で親に切り出せず、火傷といえば、でとにかく冷やしていました。
寒い時期でしたから、冷やすことに関してはまったく困らなかったわけですが、冷やすのを止めると熱くてとても痛かったです。
※当時の画像はないので火傷の範囲を示しています。
<ビフォー>

<アフター>

※傷が開いている、範囲が広い場合
傷口が開いている場合はラップやタオルを使ってその上から冷やします。程度が軽い場合はタオル越しで氷や保冷剤でも冷やせます。
水をかけた後は私も保冷剤で冷やしました。注意点は冷やし過ぎると保冷剤の冷気で凍傷になりますので冷やし過ぎに注意しましょう。
範囲が広い場合は、大型のタオルなどで覆い、そこに水をかけて冷やすようにします。
大型のタオルを使うような事態の時は即救急車です。
火傷にはラップ療法・湿潤療法が有効!傷口は消毒しない!乾燥させない!

親から患部はいじるべからずということで、次の日に金属が付いていて傷口が固まらなくて剥がしやずいアルミガーゼと火傷の薬クロマイPという軟膏を買ってきて塗っておきました。この薬は今でもちゃんと使われています。
実は病院には行かなかったので詳しい話は聞きませんでしたが、アルミガーゼに薬を塗って、貼り付けて包帯で留めて置いただけです。特に消毒もしていませんが、それで良かったみたいです。
傷口を消毒するとばい菌を殺菌すると同時に皮膚の細胞も破壊してしまい、治癒力を低下させ、完治が遅れるとのことです。
現在ではラップ療法や湿潤療法と呼ばれていて、包帯やガーゼではなくラップを巻いておくという形のようです。傷口を乾燥させずに肌の治癒力である浸出液で火傷を治療する方法です。
火傷でできた水ぶくれは水分が吸収されてぺたんこになり、やがて乾燥して皮が取れて治りました。結果として私の火傷は綺麗に治ったわけです。
火傷の痕を目立たなくする方法は体の外側と内側から!
浅い火傷であれば時間の経過と共に治ってくれますが、深い火傷は傷が盛り上がったり痣になったりと綺麗に治すのが難しいものです。しかし、色の出方を目立たなくする、盛り上がりを目立たなくするための対処方法はあります。
普通の切開手術の場合は、傷口にテープを術後しばらくの間張り続ける事で傷の盛り上がりを防ぎます。赤く残る対策にもなりますし、傷痕の痛みも和らげてくれます。
火傷の場合は盛り上がりに対してシリコンの傷用パッドを使って覆ったりします。通販サイトでも簡単に手に入りますし、火傷だけでなく普通の傷痕にも使えます。
色素については、食事で野菜を食べたり、サプリメントなどでビタミンCを摂るようにします。美白対策ですが、外側対策の美白クリームではなく自分の体の治癒力を上げるためにも内側からの対策に力を入れて下さいね。
でも、傷が大きければ完全に消すのは難しいですし、皮膚のターンオーバーも時間が掛かります。
長く腰を据えて、地道に手入れをしていくしかありません。
本当に大きな火傷をされた方は、同じ体験をされた方との知識の共有が大事になっていくと思います。
火傷をする原因は身近にある!ちょっとした不注意がケガのもと

寒い季節は熱を作る為にストーブやファンヒーターを使い、料理はガスコンロを使うのがまだまだ多数派だと思います。服に火が燃え移るのが最も厄介です。
IHクッキングでも湯を被る、油を被るというのはある日突然見舞われるかもしれません。お風呂もうっかり時間付け過ぎると、火傷する温度になっているでしょう。アイロンも熱くなります。
火の元は見回せば仏壇のロウソクもそうでしょうし、たばこを吸う人が居る家庭であればタバコも火傷のもとです。
楽しい花火遊びも気を付けないといけません。日常にある小さな不注意が思わぬ大事故に繋がる事を常に意識したいものですね。