健康診断の腹部超音波検査で脂肪肝の疑いあり!その脂肪肝とは?
健康診断で脂肪肝の疑いありと診断される30代40代のお父様方が増えているそうです。取り急ぎ精密検査の必要性はないものの、ほっておくとこわい病気になるから気をつけなければなりません。私の知り合いも先日、会社の健康診断で行った腹部超音波検査で脂肪肝の疑いありと検査結果が出ました。
急ぎの精密検査の必要性はなく、経過観察が必要とのことで年一回は検査を受けて下さいとのアドバイスだったそうです。
その時の検査報告書を見せてもらえました。本人の承諾の元に画像を掲載しています。知り合いは45歳男性でお酒大好きなおじさんです(笑)

総合判定では「D」ランクで、治療の必要ありのランクです。心配なのは血液検査の肝機能のところです。「γ-GTP」の数値が過去3年のなかで一番高い数値を示しています。

基準値が「47以下」のところ、今回の検査では「61」の数値です。今回、腹部超音波検査で見つかった脂肪肝の原因は「γ-GTP」の数値が影響しているのでしょうか?γ-GTPの数値はアルコールに顕著に反応し、脂肪肝の疑いありの場合もγ-GTPの数値は高くなるそうです。
脂肪肝とはアルコールの飲み過ぎや食べ過ぎなどが原因で肝臓に脂肪が溜まる肝臓の肥満症です。
脂肪肝はほっておくと動脈硬化などの生活習慣病の引き金にもなりかねません。また、アルコール性脂肪肝の場合は肝硬変に進行することがありますのでお酒好きの方は特に気をつけたいものです!
脂肪肝は急ぎの治療は必要ないと言われますが、禁酒などの食事療法や運動療法を取り入れるべきです!
脂肪肝の原因と初期症状 アルコールの摂り過ぎが主な原因?
脂肪肝の主な原因は飲み過ぎ・食べ過ぎ、肥満や糖尿病、運動不足です。脂肪肝になる方が40代の男性に多いというのもうなづけます。仕事の付き合いなどでアルコールを摂る機会が多い、運動不足になりがちな年代ですよね。会社の健康診断で脂肪肝の疑いありと結果が出た方は大酒飲みの中年男性が多かったと知人も言っていました。
また、脂肪肝の初期症状などはまったくありません。肝臓は沈黙の臓器とよく言われるようにがまん強い臓器ですので、それこそ痛みなどの症状を感じた時には肝硬変などがかなり進行していると考えられます。
年一回の健康診断で初めて脂肪肝の疑いありと結果が出たなら、これを機に、普段の食事などの生活習慣を見直すべきです。この段階でしたら禁酒などの食事制限でかなりの確率で肝臓が復活します。

脂肪肝の治し方は食事療法と運動療法 禁酒が一番の特効薬かも?
脂肪肝の治し方はいたって簡単です!おじさま方には厳しい治し方になるかもしれませんが、「禁酒」これに尽きます。アルコールは肝臓で脂肪に合成されやすので、禁酒することで肝臓に脂肪が溜まるのを止めることができます。また、お酒飲みの方は往々にして脂っこい食事を好む傾向にあります。
脂っこい食事を制限して、野菜を多く摂るようにしたいものです。
また、お薬で脂肪肝が治らないかと言われる方がいますが、肝臓に効くお薬はないそうです。禁酒と食事制限で根気よく治しましょう!
非アルコール性脂肪性肝炎とは?お酒を飲まない人でも脂肪肝になる!?
お酒を飲まれない方でも脂肪肝になる方はいます。非アルコール性脂肪性肝炎、Non-alcoholic steatohepatitisを略してNASHと言われます。非アルコール性脂肪性肝炎の原因としては、ムリなダイエットによる肝臓への負担が考えられます。ダイエット→リバウンド→ダイエットの繰り返しは肝臓に相当の負担がかかります。
偏った食事制限によるダイエットも非アルコール性脂肪性肝炎の原因の1つですので、女性の方は特にお気をつけ下さいね!
脂肪肝改善に良いとされる食品とは?身近な食材で脂肪肝を治そう!

脂肪肝改善に良いとされる食品はタウリンを含むものを選んで取り入れるといいです。タウリンには体内の細胞を元に戻そうとする作用があります。有名な栄養ドリンクにもタウリンが配合されていますね。
そのタウリンが多く含まれる食品としては、魚貝類のタコやカキ、しじみが有名ですね。この中でもしじみが食事としては摂りやすいですね。しじみのお味噌汁などはお馴染みですよね。
ですが、毎日、しじみのお味噌汁を作って食べるのも大変です。そんな時はタウリンを多く含んだサプリメントを利用するのもいい手です!昨今では安価で栄養成分のすばらしいサプリメントが普及しています。
禁酒するのがむずかしい方はお酒はいつもより控えめにして、タウリンのサプリメントを日頃から摂取するのも脂肪肝改善にいいと思います。
健康診断で脂肪肝が見つかったのは日頃の生活習慣を見直すいい機会に出会えたと捉え、今後の健康管理に気をつけたいものです!