酸性雨の原因は有害大気汚染物質 中国が日本に与える影響はある?

酸性雨も環境問題でよく耳にする言葉ですよね。実際に普段降っている雨で意識することは無いのかも知れません。
ですが、身近な植物、例えば青い花を付けていたあじさいが赤い花ばかりを咲かせるようになったなどで視覚的な変化を実感することが出来ます。
最近、取り沙汰されている中国の工業開発による汚染の影響ですが、現在は少しずつ工場からの排煙が減らされています。
ですが、大気に乗ってやってくる物質の影響は未だに存在しています。その原因は、自家用車の増加による排気ガスです。
日本で使われなくなった古い型式の車が走っていたり、総人口そのものが多いのを考えると硫黄化合物・窒素化合物などの物質を影響が出ないレベルに抑えるのは相当難しい問題だと言えます。
酸性雨とは黄砂も含めて長く付き合うことになる環境の問題になりそうですね。
その黄砂ですが、春の頭に降ってきて車が砂だらけになってショックを受けたりします。車を綺麗にした次の日に降ってこられた時など本当にショックです。
しかし、中国での酸性雨の影響はこの黄砂のお陰で少ないといいます。光化学スモッグなどは、未だに大変な様子が伝わってきますね。
ヨーロッパのように森が酷い状態になった、とまで行っていないのは赤くなったあじさいも枯れていないので分かります。
酸性雨そのものの影響はヨーロッパやアメリカ大陸の方が深刻で、視覚的にも顕著になっています。春先にうっとおしい黄砂がまさか酸性雨の影響を減らしていたとは意外でした。
それでも、日本でも文化財やコンクリートの建物に影響が出てきていると言いますから悠長にかまえているというわけにも行かないようです。
酸性雨が人体と環境に与える影響とは?
酸性雨は結論から言えば日本中どこでも降っていますし、運良く影響が生活に少ないという程度にすぎません。強い酸性雨になると、森の木々の葉っぱをダメにし、容赦なく木そのものを枯らしてしまいます。
ドイツの黒い森で知られるシュバルツバルトなど、葉っぱの無い木が並ぶ様を見ていると背筋が寒くなります。カナダでは、湖や川の酸性化で鮭が居なくなってしまったという川もあります。
動く生き物だけでなく、水辺の植物や水中の植物にも育つことが出来ない、あるいは悪い環境でのみ生き延びられる強い種類のみが残る状態になります。水が巡る以上海の水も空から降ってくる雨の影響を逃れることは出来ませんよね。
建物はコンクリートの建築物であれば、カルシウム分が溶かされて、つららになったり。これは二酸化炭素と反応して起きるということで、温暖化の原因物質のバロメーターにもなりそうです。
それから、銅や大理石の彫像も容赦なく溶かしてしまいますし、金属も腐食します。地元にph2の強酸性温泉があるのですが、そちらは一晩で分厚い出刃包丁を溶かす威力があります。
それを例にすれば、銅像が溶けてしまうのも道理です。奇妙な縞模様などは溶けている証なのかもしれません。
過去に人間が火傷するような酸性雨が降ってきた事件も海外で起こっており、穏やかではありませんね。
今のところは人体に雨そのものがこのような度合いで影響を与えることは見受けられないようですが、原因物質が大気中に排出されている以上は、まず空気に混じった物質の病気を意識しなければならないでしょう。
喘息の人はこれから日本でも川や湖の酸性化が進んで飲水が減ったりする可能性が出てきそうですね。

酸性雨対策としての世界の取り組みと私たちにできることとは?
日本国内での取り組みは、まず第一に電気自動車の開発が身近で目に付きやすい部分ではないでしょうか。自家用車が欠かせない現代の生活で、酸性雨を含めた環境問題の原因物質を出さないのが一番ですよね。値段が高くスタンドも無い今はまだまだ辛いものです。しかし、車から出てくる汚染物質を出さないのは国の取り組みだけではなく私達国民にも出来る事の一つですね。
それから、石油の燃焼も原因になるということでヒーターの使用も減らせるように身の回りの保温性を高めるように部屋の隙間風対策なども大切になりそうです。
節電そのものも良い対策になるので日頃から使わない箇所の電源を切るようにしておくのも一人一人が重ねていくと大きな効果につながっていくでしょう!