鏡開きはいつからいつまで?鏡開きの意味とその由来

鏡開きは鏡餅を正月の松の内が明けたら、神棚から下ろして割って食べることです。松の内という概念にも少し触れますと、年賀状を出す日付と寒中見舞いの日付にも関係があります。
出来れば7日まで年賀状は届けたいものとされますが、その7日を松の内とするところ15日までが松の内とする地域に分かれています。
私の住んでいる地域では15日までの扱いですから割りとのんびりしているので、時折もう寒中見舞いを?というのを感じたことがあります。
関東関西を問わずに、地域で認識が違うと言えますから、周囲に確かめてみてはいかがでしょうか?
鏡開きは正月が明けた事を意味し、神様のよりしろである鏡餅を割って食べ、その力を分けてもらう意味合いがあります。
鏡餅は神様に供えて年神様を迎え、食べることで宿った神様を送り出す儀式でもあります。
今年を元気に過ごせますように、収穫が得られますようにという願いも込められています。
鏡餅の料理方法と食べ方
お供えする日が経つごとに鏡餅の表面はカチカチ…どころがガチガチになっていきます。そうでないと鏡餅として耐えられないのは確かですが、これをどうにかするのは至難の業です。
松の内が7日の地域でもまだしも、15日のところでは更に大変な想いをすることになります。
鏡開きの開く、は餅を割ることですが、刃物で切り分けるのは切腹などの連想をさせることから縁起が悪いとして叩き割るというのになりました。
とはいえ、割るの言葉も縁起が悪い言葉(結婚式では嫌われます)で開くという言葉を表現に用いるようになりました。
鏡餅を叩いて割って、料理をして食べるのが一年の初め、仕事の初めという大事な区切りになっていることに違いはありません。
実際に木槌ぐらいで割れてくれればいいのですが、実際に割るとなると一般家庭では金槌の出番であったりするものです。
大概は餅を煮込んで汁物にして食べますが、硬くなった餅は揚げて食べてもおやつにピッタリです。
揚げ餅は普通の切り餅でもよく作りますが、できたてをすぐに食べると最高のごちそうです!
硬くなってしまった鏡餅を食べられる位までにするには時間も掛かりますが、汁物でもどちらもでも美味しい料理です。

鏡開きの日取り
最初に松の内について触れましたが、松の内に餅を割るわけではなく、7日の場所は11日。15日の場所は20日。例外的に京都と近隣で理由は明確にされていませんが4日に行うところがあります。
20日は徳川家光の命日が4月20日であり、20日の月命日を避けることも含めて11日にされる様になったとも言われます。
それでなくとも20日まで餅が無事なのかという現実的な問題も出てきますし、一部の地域を除いて関東、関西、九州においても大概は11日に行われています。
よほどこだわる人が居なければ、11日に行うのが無難でしょう。
神様のお供え物というだけでなく食べ物は粗末にしないようにしたいものですね。