色鮮やかなアロハシャツの意外な由来
呼称と違って由来そのものは日本人移民が関わっていたと言われています。19世紀後半から20世紀初めの日本人移民がヨーロッパの船員が身につけていたパラカという開襟シャツが木綿の絣(かすり)に似ていたのを好んで愛用し、持っていた着物を仕立直した。
徹底して着古した着物の使える部分を継ぎ接ぎして子供用のシャツに。もしくは、現地の人々が着物の鮮やかさから着物をシャツにして欲しいという説。
いずれの説でも1930年代には、派手な和柄の開襟シャツを指してアロハシャツと呼ぶのが定着していたようです。どちらが始まりだったとしても、ハワイに移住した日本人が関係していたことは間違い無いと捉えて良さそうですね。
アロハシャツはハワイの土産としてアメリカ本土へ
アメリカ本土からハワイに観光へ訪れた人々がその次代に現地の人々にも親しまれるようになっていたアロハシャツをハワイに行った記念として買って帰ることでアメリカの本土でもハワイの名物として親しまれ、有名人たちがアロハシャツを身につけた写真などが沢山残されています。ブームは第二次世界大戦の後の15年間。敗戦国として色々な情報の提出を求められ、奪うものは奪われた時代。そんな時代の中で戦火を逃れた京都の染色業が布製品の輸出を支え、染色による繊細な模様の布地が多く輸出されています。
品質の高いそれらの製品が、現地のアロハシャツ作りの発展にも貢献しています。
今も伝説的なアロハシャツメーカー、ムサシヤ・ショーテン。着物地を使ったシャツを作る店としての下地を築いたのがこのお店。
このムサシヤ・ショーテンのアロハシャツはマニアの間で今も人気が高いそうです。ヴィンテージの品が一体幾らで取引されているのかとなると、想像がつかないものですが、時間の流れと共に失われていくオリジナル。ぜひ大事にして欲しいですね。
アロハシャツによく似ている、かりゆしウェア
名前からもお分かりいただけるかと思いますが、こちらは沖縄発祥の品です。かりゆし=めでたい…ですから、おめでたい服という事になるんですね。
1970年に沖縄シャツとして販売し、2000年に名称をかりゆしウェアに統一され、沖縄サミットをきっかけに広まりました。
伝統工芸の織物模様、ゴーヤー、シークワーサー、シーサーといった沖縄由来の柄をモチーフにしています。
アロハシャツが男性の切るものとしての意識が強いですが、女性が身に着けても違和感の無いものです。アロハシャツの方が、熱帯の植物をモチーフに鮮やかで強い印象を付けたデザインになっています。古いものになれば和風の模様のものが多くなります。ヴィンテージであるなしに関わらずオリジナルに近いデザインと言えます。
おしゃれ着のお約束、アロハシャツは洗濯時には注意
どんな生地で作られていても染め物であれば、まず第一に色落ちに気を付けなくてはいけません。それにレーヨンなどは遠慮なく洗濯機で洗ってしまうと縮んだりします。別々におしゃれ着用の洗剤を用意して手もみ洗いをするか、ネットなどに入れて洗濯機でモード調整をしつつ洗うか。
自分で洗う分には単体で洗うのが前提になると思います。
様々な布の扱いを把握しているクリーニング店に依頼するのが一番安全な方法…とこれは専門店のページにも記述が有りましたが、実際不安であればそれが確実でしょう。
お気に入りの高価なおしゃれ着に事件が起きた時ほど悲しいことも有りません。
優しさの名前が付けられたアロハシャツだけに、扱いもまた持ち主の優しさが求められるもののようです。
★「通販サイト」
アロハシャツ通販 | アロハシャツの専門店WAKU・WAKU
http://www.waku2.com/
アロハシャツ 通販はアロハシャツブランド専門店PAIKAJI
http://www.paikaji.co.jp/
沖縄アロハシャツファクトリー かりゆしウェアとアロハシャツの通販専門店
http://www.rakuten.ne.jp/gold/coco-j/
アロハシャツと過ごす快楽生活を提案するショップです
http://alohafactory.com/index.html
ちょっと検索しただけでもこれくらいのお店が見つかります。かりゆしウェアも一緒に扱っているショップがありますから、見比べて見たい方はそちらもどうぞ。
夏らしい元気なエネルギーを貰える鮮やかな模様、色々選んで下さいね。