毎年の幸福を願うお祭り、お札まき

お札まきは神奈川県横浜市戸塚区での伝統のお祭です。名前の通り、厄除け、幸福祈願の御札を撒く祭ですが、この御札そのものはお参りすると手に入れることが出来るそうです。
しかし、ご利益は当然撒いたものの方が高いと言われます。
競争率が高いものを手に入れる訳ですから、自分の運動能力のみならず、運そのものの勝負でもあります。
例えば、新築の棟上げで餅などを撒いたりするのと同じような感覚ですから、人も密集していますし無茶は厳禁ですが。
歴史は古く、かつては江戸や大阪でも行われていたものの今残っているのは戸塚のみです。
氏子の皆さんが女装して札を撒く!
15人の氏子さんが姉さん被りの着物に身を包んで白塗りの化粧をして、本殿で神主さんからお祓いをしてもらいます。それからが祭の始まりで、底抜けに明るい陽気な祭だそうです。
境内で輪になって踊り、神様にまつわる4番まである歌を歌い、それが終わると一度目のお札まきが始まります。
百聞は一見に如かず、動画も上がっていますのでこちらをご覧になってみてください。
*横浜市 戸塚区役所 戸塚区の代表的なお祭り~八坂神社のお札まき~*
しかし、歌舞伎役者ばりに真っ白に塗って、紅をさす。
まあ、見事な”化けっぷり”です!
この氏子さんたちが撒く、正一位八坂神社御守護のお札をゲットするのが最終目的です。
撒くのは一度に20枚。
これもまさにサバイバルですが、実際のところ、お札が取れなくてがっかりしている子供に自分が取った札を大人が渡すなどの光景も見受けられるそうです。
八坂神社 お札まきの日時
毎年7月14日の八坂神社にて。祭の神様は疫病神牛頭天王、元禄に流行ったコレラを退治してくれるという言い伝えがきっかけ。
踊り子のリーダー格は島田髷のかつらを被っており、その人が札を撒きます。
色は青、赤、黄、緑、白をうちわで煽って広げます。
この札は玄関や神棚に貼ると厄除けの効果があると伝えられています。
八坂神社へのアクセス
戸塚区役所の案内では、環境面への配慮から公共の交通機関をお勧めしています。戸塚バスセンターから大船駅西口、金井高校前。
ヒルズ南戸塚、立場ターミナル、藤沢駅。
もしくはドリームランド行きで日立入口下車、徒歩一分。
初めて足を運ぶ場合は却って交通機関の利用の方が迷わずに済むのは、観光地であればどこれも共通している点だと思います。
自家用車戸塚駅のコインパーキングに車を停めて祭りを見に行くのが確実な方法でしょう。
縁日の終わりは早め
お札まきだけではなく、縁日として多くの出店があるのもこのお祭りの魅力です。しかし、子供たちの安全を考慮して縁日の終了は夜9時です。
おみやげを手に入れるために、仕事帰りに急いで出店を回るお父さんの姿も見受けられるようです。
いずれ、お札まきはお子さんを一緒に連れて行く場合は早めの時間に出向いた方が出店を見るのも、お札まきを見るのも余裕があるでしょう。
午後になると人が集まり始めるようですから、あまり早過ぎるのも浮いてしまうでしょうし、食事時は縁日の出店も混雑しそうですね。
その騒ぎも含めて、楽しんで来られると良いものです。

戸塚のお札まきは夏場ですから、暑さ対策は忘れずに!”
縁日の出店でも冷たいものは売っていると思いますが、自分でも水分補給が出来るように麦茶などを用意してケースに入れて持って行きましょう。緑茶や紅茶は水分補給にはあまり向きませんのでご注意を。
せっかくの行事で体調を崩してもなりませんしね。
小さなお子さんを連れて行く際には気をつけてあげましょう。